2023年 第11回 飛騨高山ウルトラマラソンのレポート
2023年6月11日
昨年に続きカクレハから高山スキー場への道がコース変更になっています。 ずっとこのままなのかもしれない…。
このレースの目標
前半キロ5で飛ばして、中盤キロ6で粘って、終盤キロ7で持ち堪える作戦。
A目標は10時間。
B目標は失速しても10時間代。
C目標は自己記録11時間24分切り
この大会に向けての練習内容
超長距離は、4月に46キロ、
5月に70キロ、42キロ(富山清流)、46キロを走りました。
5月の月間走行距離は、396Kとそれなりの距離を踏めて、自信にもつながりました。
前日当日の食事・体調など
体調は良くも悪くもない感じ。
しかし欲を言えば、超絶好調で臨みたかった。。
あと若干の腰の痛みがある。。
朝2時に起床。
やっぱり緊張して寝つけるのが遅かったが、それでも3時間くらいは寝れたかな。
朝食は、カップ麺、おにぎり、チョコパン。
そして2:40には、自宅から会場に向かって自転車。
約8キロくらいあるが、まあちょうどよいウォーミングアップ。
ただ田舎道は街灯も少なく、暗闇で少し怖い…。
途中、タヌキらしき生き物が通過していきました。。
またこの時点で雨もまあまあ降ってました。
レース中に携帯したもの
いつものペンギンアイスTシャツとランパン。
+
トレランバック
左胸のポッケに500mlのソフトフラスコ(常に半分をエイドで補給)
左胸のポッケに参加賞のコップ(エイドでドリンク補給)
バックの中身は、
経口補水パウダー4つ
塩タブ4つ
スポーツゼリー3つ
100均のカッパ(結局装着はせず)
Goproを頭に装着。
NIKEのキャップ
シューズは、NIKEズームライバルフライ2。
この日の天候
結局、ほぼ一日雨でした。。
最低気温は16度。最高気温は21度。
この気温だけ見ると、最高のコンディションなのですが…。
本当にこの雨天候で、活躍できた人と、そうでない人が二分化されていました。
スタート前
予定通り3:40くらいに会場の飛騨ビッグアリーナに到着。
そして4:00からTwitterのラン友さんとシューズ円陣!
一年ぶりにお会いした人もたくさんいて、少しですが楽しい時間を過ごせました。
気合とリラックスが注入されました!
そして、スタート地点に移動。
ここでも、地元飛騨高山のランナーさん数人と談笑。
ゲストランナーの「みゃこさん」のあいさつもありました。
そして4:30号砲スタート!
レースの方は
■スタート(0~10K)
予定通り、序盤はキロ5より少し速いペースでスタート。
そして、こっそりと飛騨高山の凄いランナーAさんの後ろに付いていくことにしました。
しかし、すぐにあっさりバレて話しかけられました。
いろいろな雑談もできて、良かったです!
そして驚くべきはAさんの正確なラップタイム。
周りのハイペースに惑わされることなく、確実にキロ5分を刻んでいました。
初めの10キロはフラットなので、私も比較的楽な感じで走れました。
この10キロのラップは50:21
■行きの美女高原(11~20K)
ここから、1つ目の坂道が始まる。
しかしまだまだ序盤、この坂は問題なく登れた。
この10キロのラップは52:13
■道の駅ひだ朝日村(21~30K)
一つ目の大エイド「朝日村」。
ここの「よもぎそば」とてもおいしい!
この10キロのラップは57:26
■農園街道の登り(31~40K)
再び美女高原に戻る坂道が始まる。
なぜか、この辺から若干体が重くなる。。
そして、農園街道の長い坂道が始まる。
登りに対して股関節あたりが痛み始める。
この辺りは余裕で走って登れるはずが、歩きを交えないと登れない状態に…。
この10キロのラップは1:12:04
■農園街道の下りとアップダウン(41~50K)
最高地点の1010mを超えると、長い下りが始まる。
下りに対してはそこまで痛みはないので、キロ5ペースくらいまでは戻る。
しかし、そこまで速いペースには戻らず。
細かなアップダウンもあり、この10キロのラップは1:05:07
■裏ボス坂からの丹生川支所(51~60K)
通称 裏ボス坂のアップダウン。
地味にキツイ坂道が続く。。
長いトンネルも、スピードが乗らない。
大エイド丹生川支所の飛騨牛は美味しかった。
この10キロのラップは1:17:41
■千光寺の激坂と下り(61~70K)
そして千光寺の激坂。
はじめはどっぷりと歩く。
しかし1/3くらいは少しだけ意地で走る。
そして、今度は一気に下り道。
下り初めに、トランスジャパンを制した垣内さんが応援しててハイタッチ!
力をもらいました!
この10キロのラップは1:30:48
■国府B&Gとフラットな道(71~80K)
ここからはフラットな道が続くのだが、早くも足は売り切れた。。
大エイド国府B&Gでいろいろなもの座って食べて休んだが、そこまで回復はせず。
この10キロのラップは1:37:57
■上枝からのラスボス坂(81~90K)
ここらも序盤はフラットな道だが、走る気力も無くなってきた。
雨もありウエアで皮膚が擦れて擦り傷だらけ。。
そこまで痛くはないのだが、ここまで弱った体にはこたえた。。
初めて「リタイアしたい…」と思ってしまった。
この10キロのラップは1:42:02
ただ、ラスボス坂は、知り合いランナーさんと談笑しながら登れたので、気はまぎれた。
■清見からのゴール(91~100K)
ここからは下りのみ。
ラスボス坂でどっぷり歩いたこともあり、少し回復した。
キロ7程度だが、最後の10キロは走り切ることができた。
そしてビッグアリーナに帰ってきてゴール!
さいごのゴールは、何度体験しても、泣きそうに感動する!
田中高山市長ともハイタッチ!!
この10キロのラップは1:22:57
結果
タイムは12時間28分42秒でした。。
ベスト記録より1時間以上遅い残念な結果。。
しかし、最後まで諦めず走り切った自分を褒めたい!
ゴール後は、序盤を一緒に走った飛騨高山の凄いランナーAさんに
フランクフルトとビールをおごってもらいました。
本当に辛く長い道のりを超えたあとのビールは最高にうまい!!
ちなみにAさんは貫録の9時間切りでした!
今後の課題
■超長距離練習のペースが遅すぎた
70K走や、50K超えの超ロング走をたくさんやりましたが、ペースが遅すぎたのかもしれない。
もしくは、15K、20K走のキロ4ペース走で、スピード持久力を強化すると共に、しっかり負荷を加えた方が良かった。
■ピークがずれた
3日前から休息を取りましたが、中途半端だったかもしれない。
もっと休むか、逆に直前まで走るか。
気持ち的にも何だか、ふわふわしたまま当日を迎えてしまった。
回復力が1番高いタイミングでレース臨めるように調整が必要。
テーパリングは過去のレースの成功例をトレースする。
■序盤が速すぎた
キロ5ペースを超えるペースで、負荷をかけすぎて、失速を早めた。
しかしキロ6では遅すぎる、キロ530ペースくらいが良かったかな。
■雨対策を何もしていなかった
雨は苦手じゃないので油断してしまった。。
雨による冷えで、関節痛、内臓系にダメージがあったかもしれない。
また雨で濡れて重くなった衣服は、体のあちこちに擦り傷を作ります。。
軽い擦り傷とはいえ、地味に痛かった…。
柔らかい素材の衣服、スパッツなどインナーなどで対策すればもう少し不可を軽減できたであろう。そして、そもそもカッパは着るべきだったのか…?
■ウルトラに特化したピッチ走法
フルマラソンと基本的にはフォームは変えませんでした。
しかし、ウルトラで後半も失速しない人は、明らかにより細かなピッチ走法だと思った。
少しでも足の負荷を抑えるために練習でも、ウルトラに特化した走り方をすべきかもしれない。
■シューズはやはり厚底系の方がいいかも
今回は標準的なランニングシューズ、ライバルフライで走りました。
しかし、足の負荷を抑えるためにも、やはり厚底のズームフライで走る方が記録は狙える気がした。
■メンタル面での弱さ
フルマラソンも「メンタルが7割」と言われていますが、
より長い距離を走るウルトラは、メンタルの要素が強い。
雨だとか、仕事とか、家庭とか、気にしていたら、まともに走れない。
「細かいことは気にしない、外的要因に惑わされない」強いメンタルはやはり重要。
■地元レースゆえのメリットデメリット
いつでも実際にコースを走れるメリットがある反面、
「またここ走るのかぁ…」と思ってしまうのも事実。
県外から来た人にとっては、全ての景色が新鮮に映るのだろう。
実際のコースは、かなり何度も走ってきたので、今後はレース間際にはやらないほうが実は良いのかも。
■単なる加齢
これは、どうしても避けられないものだが、加齢は体力・精神を低下させる。
■異常な尿意
これは前者の加齢も影響しているのかも。
雨による寒さの影響もある。
しかし、今回のレース、後半の丹生川支所からのエイド、ほぼ全トイレ制覇しました…。
なんだか悲しい制覇やな…。
普段から水を多く飲むことで、急激なウォーターローディングで膀胱を安定させる。
■長所を伸ばす!
短所を改善するか?長所を伸ばすか?
基本的には後者の方が効率は良いと思う。
坂道が苦手だから、フラットな道を極める。
あと余談ですが当日の夜に見た夢。
大失速して、「何のために70K走の練習をしたんだ…」と嘆く夢。。
正夢になってしまった…。
正直ゴール後は、また来年100キロ走るかどうかは、考えたくもない心理状態でした。
というか、レース後半は、「向いていない!もう出ない!」とまで思っていました。
しかし、反省点、改善点を考えているうちに、リベンジしたい気持ちはフツフツとわいてきました。
「たくさん練習したかいがあった!」と歓喜する夢を見て、正夢にしたい!
動画
優勝者
・100km男子 7時間40分8秒 池野田 さんがで優勝しました。
完走率は100km男子で75.2%とほぼ例年通りでした。みんな雨に強いなー。。