ノースオンタケウルトラマラソン2025のレポート
2025年10月12日
前日当日の食事・体調など
体調はまずまず。しかし、2カ月前くらいに腰痛になり、なかなか完治しませんでした。
ジョグ程度なら問題ないが、負荷の高い練習をするとぶり返す感じ…。
当日も、若干の違和感は残った。湿布を貼っての出走。
念のため痛み止め(ロキソニン)も持ちましたが、使用することは無かった。
レース3日前からは完全休養(ノーラン)。これは良かったと思う。
レース前日は、ノンアルハイボールのパラチノース割り。
トイレロスを防ぐため前日から水分は控え目で過ごしました。
夜8時就寝、夜中の1時に起床。
やはり緊張であまり寝れなかったが、2時間くらいは熟睡できたと思う。
朝食は、おにぎり2個、パン1個。会場でスポーツゼリーとカロリーメイト1つ。
この日の天候
スタート時は18度くらいと、ちょうどよい気温。
昨年は10度くらいしかなかったそうなので、絶好のマラソン日よりとなった。
しかし、後半は気温・湿度が上がり、少しきつくなった。
当初は雨予報だったので防寒も含めカッパも持っていきましたが、午前中にちょっとパラついただけで、カッパは着ませんでした。
レースの目標
初めての参加で、過酷なコースなので、完走を目指す。
今年の飛騨高山ウルトラマラソンは、怪我に泣いたので、とりあえず怪我が無い状態で挑めるのは、それだけでも嬉しい。
レースの方は
朝4時に暗闇の中をスタート。
初めは飛騨高山のランナーTさんのすぐ後ろをマーク。
キロ430ペースと速く走ったので、はじめの10キロは、4位でした!
1位の人は独走で、2,3,4位のグループで序盤を走りました。
(まさか、ここから最終ランナーにまで落ちるとは…)
暗闇区間は1人のライトでは道が見えづらいので、複数ランナーと進むと良い感じでした。
そして、すれ違う無数のランナーのライトが幻想的で美しかった。
ライトアップされた「巌立峡」も、ゆっくりと見る余裕は無かったが、迫力があった。
10キロ以降の急坂からは、マイペースで進む。
しばらくは単独走となったが、20キロの鈴蘭峠のエイドまでに、5人くらいに抜かされた。
鈴蘭峠のエイドは、「おかゆ・ぜんざい」など充実していたので、しっかりとここで食べた。
30キロ地点くらいで、山々から見えた朝日が本当に美しかった。
40キロ濁河温泉あたりで、飛騨高山のランナーSさんと、トランスジャパン優勝者で今大会のゲスト垣内さんと出会う。
いろいろお話しできて、元気になった!
飛騨高山のランナーSさんとは、本当に10回以上、抜かし抜かれを繰り返し、良い刺激になりました。
御嶽山には、まだ登ったことが無いので、来年は登りたい。
濁河高地トレーニングセンターで、トラックを1周。
ここで、事前に預けた荷物を受け取り、スポーツゼリーを補給。
ちょうど、フルマラソンの部の優勝者がゴールしていました。
ここからの、また少し登る。
「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」も通過。
「日和田ハイランド陸上競技場」へ向かう道は、下り道。
すれ違うように登ってくる上位選手たち。
「下った道をまた上がるのか…」と、愕然としました。
歩きも入れながら、何とか「柳蘭峠」に戻る。
ここから先は、急に道が悪く、狭くなる。
下り基調だが、個人的には最大の難所だった。
ややトレイル気味の悪路が、厚底シューズのヴェイパーフライとの相性が最悪。
走りづらく、足の親指の爪も傷めてしまった。。
さらに秋神温泉(83K)に着いた時には、脱水症状も出て、両足も攣ってしまった。。
いつの間にか、気温・湿度が上がっていたのだ。
リタイアの文字も頭によぎる中、少し長めの休憩のあと、歩きで再出発。
経口補水を摂取しながら歩いていたら、やや復活しました。
ただ、爪も傷めているので、スピードは激減。
ここで、大きくタイムロスする。
公民館前(88.7K)は、関門時刻ギリギリに出発。
最後の峠、鈴蘭高原のに向かう。(ラスボス坂)
登っている途中、最終ランナーの並走自転車スタッフさんが登場。。
ここで、やっと時間的にヤバいことに気付く…。
登りは爪の痛みも感じないので、頑張って走って登る。
何とか登り終え、鈴蘭高原のエイドに到着。
ここのエイドは、座らずに即再出発。
鈴蘭峠(98.5K)もギリギリ通過。
しかし、つぎの関門「平氏ヶ原(104.6K)」も6キロ以上を50分以内に通過しなければならない。
さきほどのスパートで足を使ってしまい、爪も痛い。
正直この地点では諦めていました。
一緒に走ったもう一人のランナーさんとも、「もうゴール出来なくても満足だよ」と笑いながら話しました。
日は完全に暮れて、再びヘッドライトを装着。
しかし、日が暮れて涼しくなり、足も復活してきた。
さらに最終ランナーなので、1人につき、車1台、自転車1台の、手厚いサポートが着きました!
ライトで照らしてくれて、走りやすかった!
(ただ、本当は歩きたかったが、申し訳なくて、歩けない。。)
おかげで無事最終関門を18:00に通過!
ゴールまであと6.4K。
制限時間の19:00まであと1時間あるので、多少の心の余裕は出来た。
「暗闇の中を、複数の車、自転車と共に走る」という貴重な経験をしました。
本当に夢の中で走っているような、不思議な気持ちでした。
そして小坂の町に戻って来た。
ここでも、サポートカーが、右折する車を静止させて、ランナー優先で走らせてもらいました。
小坂の人たちも、それを嫌うことなく、「頑張れー!!」と応援してくれました。
多くの人の優しさを感じて、泣きそうになりながら最後の3キロを走りました。
「諦めなくて良かった」
ゴール後、サポートしてくれた自転車スタッフさん、ランナーさんと健闘を称えあいました。
爪は内出血、大きな血豆と、代償もありますが、本当に忘れられない大会となりました。
結果
タイムは14:49:11。73位でした。
ウルトラの完走率は57.23%。
効果的だった練習内容
3回、10時間におよぶロング練習を行ったことが良かったと思っています。
50キロ以降の粘りに繋がったと思う。
・10/28 位山三山トレイル試走会(49キロ・獲得標高2900m)
・9/12 四十八滝~猪臥山(50キロ・獲得標高1900m)
・8/22 川上岳位山縦走(46キロ・獲得標高2000m)
装備・持ち物
・Tシャツ、ランパン
・アームカバー
・手袋
・ソフトフレスコ150ml
・湿布、痛み止め
・カッパ
・ヘッドライト
・サングラス
・シューズ:NIKEヴェイパーフライ2
・帽子
・リュック(5L、140グラムの小さいもの)
・現金3500円(→使わず。終盤に少し自販機はある。)
・アクションカメラ:instaGO(帽子に装着)
・スマホ:iphoneSE(休憩がてら座ってストーリーズに投稿。)
補給計画
[前半]
・ポーションゼリー 1
・パラチノース 1
・アミノザウルス 1
・経口補水パウダー 1
[後半]
・ポーションゼリー 2
・パラチノース 1
・アミノザウルス 1
・経口補水パウダー 1
終盤80キロで脱水症状になったので、経口補水パウダーは2つ持ってきて良かった。